おかあちゃんの憂鬱とみんなの願い

姉の出産予定日が近くなりました。

ということで、大きなおなかの姉と甥っ子ふたりが数日お泊りに来ていました。賑やかな夜とおだやかな朝に我が家の空気は透明でみずみずしい。

ばぁばちゃんは朝からはなうたを歌い、かわいい声と廊下を走る足音がめざまし時計。

朝だ

家族の音だ

また向こうで私を呼ぶ声

にぎやかなきょうのはじまりです。

おにぎりですよ〜 寝ぼけまなこの私の前に、ピンクのおにぎりが届きました。ん〜ぱく。おいしい。おかわり。

彼らはもうすぐ赤ちゃんが生まれること、母の変化に敏感に、嬉しさも不安も感じてるみたい。

大丈夫、大丈夫。 泣いたり笑ったりしながら毎日遊んで生きましょい。

のんびりしてるようなのんびりしてないような、連泊といういつもとちがう時間を過ごして。 一つの親子をはたから見ていて思うこと。

今を見て、今にいて どうぞかぁちゃん、心穏やかに

心配ごとや苛立つことばかりが目につくのは、大切な命がお腹にあるからなのかもしれない。体がいつもと違うからかもしれない。 大変なことを挙げたらきりがないでしょう。

でも、かぁちゃんが生きてるだけで一つの命が育まれる。それってすごい、すごいこと。

おなかの大切な命が望むのは、ただひとつ。かぁちゃんが笑うこと。それはイライラを抑えて無理くり笑うのと違う。どこか遠くへ行って笑うことと違う。

今ある喜びに笑うこと。何もかも大丈夫だと、笑うこと。

すんばらしい存在なのです。どうぞ誇りを持って堂々とふんぞり返って笑っていてほしい。

誰も責めてない、誰も困らせようとしてないよ。 かぁちゃんが好きなだけ。それを伝える方法を手探りで探してるだけ。まだちょっとうまくできないだけ。

かーちゃんに笑ってほしいだけ

お医者さまにまだまだ産まれないと言われ、3人はまたお家へ戻っていきました。

いつもより長くいたから疲れたよ。 でも、とってもしあわせよ。いろんなことが起こるけど、大丈夫大丈夫、なんとかなるよ。

今この時の、愛おしい彼らの表情を思い浮かべて、今夜もおやすみなさい☆

週末は、弟王子の運動会。 わたくし仕事を休んで駆けつけます♪

予定日を過ぎてもまだ産まれる気配のないきみ。きっといっしょに運動会に行きたいんだね。