十五夜さんのこと

十五夜の夜は、友と一緒にお月見を楽しむのがここ数年のおたのしみ。 この秋も余すとこなく堪能しましょうね、という秋のはじまりの儀式みたいなものです。 いつのまにか、私の大好きな通例行事です。

昨年はお月見団子と栗ごはんを作って我が家で過ごしたのですが、今年はお彼岸と重なったので友のお家でおはぎを作って楽しむことに。 家の裏にあるススキを切って、あとはもち米、切り餅、きな粉を持って、まだまだお月様が隠れている明るいうちに向かいました。

そうそう、今回はふたりではありません。 去年はおなかにいた、ちいさい友ももちろん一緒に参加します。 楽しみも、2倍3倍。ヤッホーとドアを開けると、顔をグンと持ち上げて布団の上でくるくる向きを変えて、大きな声でウェルカムしてくれました。 最高だ。

とりあえずぶどう

彼女のお家にはすでに秋の味覚がいっぱい集まっていました。ここは天国ですか? とりあえず腹ごしらえ。ぶどうを食べながら作戦会議です。ゴルビーというぶどう。初めて食べたけど実がブリブリ!うまいうまい。最高だ。透きとおるような色でとっても素敵。

ぶどうを食べながら夕飯の話を。 なんと今日は前日に旦那さんがとってきたという、きのこがたくさんあるとな!昨日は台所がまさにきのこの山になっていたんだそう。 きのこだいすき。うれしいな♪ 夕食はもりもりきのこメニューにきまりです。

決まったと思ったら、ワインゼリーが出てきました。やっぱりここは天国ですね。 彼女のお母さんがつくった、ぶどう入りのワインゼリーを食べて、ひとしきりおしゃべり。あぁたのしい。しあわせ。

食欲の秋、すでに満喫。いやいや、まだまだこれからです。

おはぎをつくろう

さぁ、小腹も満たされたところでメインイベントのおはぎづくりをはじめましょう。今回はもち米を使わずに、もち米風にする裏技に挑戦することになりました。

簡単もち米のつくり方

  1. 白米を研ぎ、水の量は少し多めに入れる
  2. 切れ目を入れた切り餅を一合につきひとつ入れる
  3. お鍋(炊飯器)で炊く
  4. 炊けたら混ぜて蒸らす

なんと簡単! あっという間におはぎが身近になります。もち米がないときにとっても便利です。(今回はあったけど、事情により封印)

わたしはきな粉が大好きなので、メインはきなこのおはぎ♡ あとは、すりごま。友が作り置きしておいてくれた栗の渋皮煮を潰して栗餡にして中に包みました!(今回は小豆のあんこはなしです。) 全部で14個作りました。

残りはまんまるお月さまをイメージしてでっかいおはぎ月に。 きなこで黄色くしたでっかいおはぎを、黒ごまをしいたお皿の真ん中に乗せました。 お月見団子の代わりにススキの横に飾りました〇笑

小さな友も、お昼寝したり抱っこされたり1人遊びしたりしながらごきげんに見守ってくれました。

それから夕ご飯は、きのこもりもりおうどんです。普段スーパーでお見かけしないきのこが勢ぞろい。山から直接やってきた採りたてきのこです。でっかいのや、黒いのや、トロトロしたものなど、色んなきのこのお出汁が重なって激うまのうどんのおつゆになりました!

もたろんお月見にちなんでたまごを落として、うれしい月見そばの完成です。 お料理上手の友の、作り置きのおかずもいただいて、大満足の食卓でした。

あぁ、もうおなかから秋満喫。

そうそう。今日は曇り空。肝心のおつきさまは見えないかな?と思いきや、空を見上げるとちょうど雲の隙間からきれいに顔を出してこちらを優しく照らしてくれました。すすきもひろがってふわふわきれい。

たのしいたのしい十五夜です。 秋の恵みに感謝して、おおきいちいさい友達といっぱい笑って。夜は更けていきました☆

「おつきさまこんばんは」を読みました。小さな手でおつきさまつかまえた友

食後ゆっくりしたら、おおきな友はまずお風呂に。ちいさな友とわたしは準備ができるのを待っていました。 私のおなかの上で、いつのまにかすやすや眠ったかわいいかわいいぬくもり。 あったかくて、あったかくて、うれしくてかわいくて。私も知らない間にいっしょに眠ってしまいました。抱っこしてるつもりが、わたしの方が抱きしめてもらっているみたい。 お風呂からのコールで目が覚めて、おなかとおなかがアツくて汗びっしょ。

あはは。 よぉし、お風呂でさっぱりしよう。

あーだこーだいってるうちに、お手伝いするはずの私までいっしょにお風呂に入ってさっぱりしたのでした。笑 どさくさにまぎれてかぞくみたい。たのしいお風呂タイム。

今日はお月様にあやかって、しあわせな一日を過ごしましたとさ。 ちいさな友の寝顔を見届けて、おうちへ帰りました。

おいしくて、楽しい楽しい夜のこと。