カラフルなお手紙
甥っこは今、国旗を書くことに夢中。 夢中になったらとことん。何時間でも書いている。好きに一直線すぎて、畏れ多い。 下手に邪魔できない。 すごい人だ。
そんな彼が国旗を書く合間に、私へお手紙を書いてくれた。うれしすぎて写真を撮って、ここに記録します。
この色はひとつひとつ、順番も彼の中でこだわりがあるようです。まずじぶんの好きな色鉛筆をチョイスして、そこから次はこれ次はこれ、と色を塗ります。ときどき重ねています。 何とも言えない絶妙な色合いがとってもいい。 文字も、数字もデザインのひとつみたい。書くことがたのしくてたのしくて、どんどん紙に溢れていく色たち。裏にも続いています。 意味のある文字をかける喜びと、文字を文字とせず好きなように書く喜びのはざまを行ったり来たりしながら、そのままを楽しんでいます。
今、気に入っている漢字は「国」なんだって。
彼の書く国は、中の玉の点が、四角くデザインされています。そう見えたんだろうなぁ。文字を習ってしまったらもう見たままには書けないから、習っていない彼に見える景色を、私も想像して楽しんでいます。 フォントによって、同じ文字でも、全然違く見えるよなぁ。あぁおもしろい。
そういえば、少し前まで好きな緑色しか選ばなかったこだわりの彼の世界に、国旗を通じて色んな色が溢れるようになりました。 今は、青・白・赤の色合いを見ると「フランス」だよ。と教えてくれます。ミユキの好きな色は何?なんて聞いてくれるようになりました。 緑好きと思い込んで、まわりが良かれと思って彼のものに緑を選ぶと「色はみどりだけじゃないよ」「こっちもいい色だよ」と言っています。当たり前だけど、好きなものはどんどん変わっていくし、毎度違ってていいんだよな。
楽しいことって、世界をひろげてくれる上に、好きをもっと連れてきてくれるんだよなぁってうれしくなります。
わたしも、楽しいことに夢中になってまだ知らない好きに会いに行きたいな。そんなことを思わせてくれるお手紙でした。
おてがみありがとう。私も私の好きな色いっぱいつかって、今からお返事をかきますね。