森の運動会へ行ってきました!

今日は愛する甥っ子の幼稚園最後の運動会。おばバカな私はもちろん休みを取って応援に行ってまいりました♡

会場は雨のふる森

彼の通う幼稚園は、主に森の中で活動する森のようちえんです。運動会ももちろん森の中。 待ちに待った今日のお天気は曇りからの小雨でした。でも、雨天決行です。 森の大きな木々に守られて、少しの雨なら気になりません。雨粒たちもポチリポチリと音を立てて、応援団のように葉っぱの上で踊っていました。

森は豊か

いつもこんな自然の真ん中で、いろんな音や香り、温度、季節や生き物の気配を感じながら毎日を過ごしているんだなぁ。 今、虫に夢中の彼にとってはパラダイスなんだろうな〜。 繊細で、一点集中型の彼だからこそ、こんな広い場所で何かに邪魔されることなく五感をフルに使ってじっくり遊べる環境は、とってもすばらしいなと思いました。

運動会の内容も、普段の遊びの延長で素朴で楽しいものでした。例えば走るのはトラックじゃなくてそのまんまの森の坂道、木々の間を駆け抜けて倒れた丸太を乗り越えて行く。玉入れの玉はみんなが拾った松ぼっくり♪ 年少さんの小さな子も、坂道や木の根っこの多い道もバランスよく体を使って、森のふかふかした土の上をピョコピョコとかけまわっていました。 普段から歩き慣れているんだなぁ。あぁたくましい。 下り坂でしっかりスピードを緩められるバランス感覚がすばらしい。斜めにコースをとったり、足を踏みしめたり、ステップを踏んでスピードを落としたり。

すごいなぁ! 毎日遊んで遊んで、転んで走って、登ってすべって。楽しいはずだぁ。ここでの活動のたまものですね。

ちなみに甥っ子はインドア派で慎重で、お世辞にも運動神経が良い方ではないと思うのですが、バランス感覚はとてもいい。森の中で虫を追いかけたり、あららと転げたり、友だちを追いかけたり、時にはジッとしたり。でこぼこで広い森の中では、何をしていても自然と体は育まれていくのです。

実のところマイラブの甥っ子ちゃんはこういった集団行事(運動会や発表会)があまり得意ではなく、いつもと違う環境が苦手です。昨年まではお母ちゃんやお父ちゃんからなかなか離れられなかったと聞いていました。 (私に似てるなぁ) そして、やりたいことやりたくないことがはっきりしていて、納得しないとやらない強さや頑固さもあり、そうかと思えばフワフワとマイペースに過ごしたいので、競技にもあまり興味がないようす。

1人違うことに夢中になっていたり、競技の面白さより目の前の松ぼっくりの凸凹のさわり心地や、服についた木の皮のケバケバを確かめることに夢中になる、すんばらしい感性の持ち主。みんなが今何をしているかにちょっぴり疎いので、先生やお友達に手を引かれることが多いかわいい人。

最近の成長は、私から見ても目を見張るものがあり、自信をつけているたくましい彼の姿をたくさん知っているので、今年の運動会ではどんな一面が見れるのかな?とワクワクがいっぱいでした。

彼は、森の中で私たちの姿を見つけると、照れて笑いたいのに我慢してわざとこっちを見なかったり、チラチラっと見て、後ろを向いてはにかんで近づいてこない。嬉しさを隠しきれてない♡そんな姿も、かわいくてグッと来てしまいました。

かけっこでは、父ちゃんと森の中を腕を振って駆け抜け、丸太の上を慎重に慎重に歩き、ヤグラから滑り降り一息ついて、反対に歩き出しそうになり、あっちあっち!との声に振り返り最後まで走りきりました!森に響き渡る声援を送って、姉に笑われました☺あぁ見に来てよかった! 林の中を駆け抜ける

他には、お買い物リレーや保護者の泥遊び(ケーキ作り)つなひきや玉入れ、輪くぐり。でっかい声で応援して、子どもたちのたくましさやおもしろさを目の当たりにして、とても楽しい時間でした。

運動会を通して彼の園での姿を見て嬉しく思ったり、時々ムズムズしたり。振り返れば彼を通して私自身が思い切り楽しんでいました。

当日も相変わらずマイペースな彼でした。 人一倍繊細なこころの彼が、家族と離れてのほほんとそこにいれるのは、森と先生とお友達のおかげなのだと思いました。そうやってゆっくり溜まったパワーがあります。

これからも応援団長

きっとこれからは、次のステップ。 先生の優しい手からもらった安心をパワーに変えて、今度は自分の手で足で!! みんなと同じこと、無理にできなくてもいい。でもそれぞれにできることをぜひ発揮し、喜び合って認め合ってその有り余るパワーと才能を爆発させてほしいです。

彼は今からまた大きく変化する時なんだなぁ!と感じることができたとても素敵な1日でした。

あぁ楽しい。こんな楽しみをわたしにも経験させてくれてありがとう。