夢うつつ
朝、いつものサンタさんの気配。
夢うつつ。
赤い四角い箱。
日々のありがとう。
毎日が特別な日なのに
忘れる毎日。
思い出す1年のおわりとはじまりのとき。
贈り物の中に詰まっているのは
毎日にちりばめられた、やさしさで
つるつるの包装紙をさわって
よみがえる日々の中の小さなだいすき
と、愛された記憶。
あたりまえの朝のしあわせに気づくには
遠回りばかりしていたけれど。
こうやってここに戻ってくる。
しあわせは形じゃないけど
しあわせの形はある。
眠い頭で
つるつるの余韻に浸りながら
明日の贈り物は何にしようか考える。
あぁ、なんてしあわせな朝。
これは
くりすますの朝のこと。