断る

昨年末から考え事をしていた。

あーでもないこうでもない。どちらを選ぼう。進むも進まないもどちらでもいいから決断の決め手となるもの探して何度も足を運ぶ。

普通に考えて良しとされる条件は揃っている。周りのみんなもいい話だという。何も問題がない。問題がない。そして必要とされている。評価もされている。なのに踏み切れない。引き受けるメリットなどいろんな理由を頭が並べて説得してくる。もっともだと思う。でも、でも、モヤモヤが止まらない。なぜだなぜだ。タノシクナイ。 ぎょぴーーーーーーーーー#@/&_/&@ プシューーーー。

どんなに頭が納得する条件を揃えても、決断できない時、それはもう断る的確な理由は見つからなくても引き受ける事はないときっとこころは決まっているのだ。 言いにくいが、それだけのことなのだ。

逆にどんなに条件が悪かろうとピンと来たらやるでしょ私。もうわかってることなのに。

問題は「断る」事への私の思い込みが根深かったこと。 私が断れなかったのは、断ることはよくないことだと強烈に思い込んでいるからなのだと気づく。それも、私を必要としてくれ、評価もしてくれ、やればできる仕事で、みんないい人。よくしてもらっている。なのにそれを断るなんて人間失格だ!大人失格だ!ピンとこないというだけの理由で断るなんて私は最低だぁぁぁ!と、私は思い込んでいるらしいと気づいた。

必要としてくれてる人の頼みを断ることがこわくて、明確な何かで理由をつけたくて、ならばと「やりたい」と思えるようにピンとくる何かを探したり、徹底的に「嫌だ」と思える何かを探してみたり、でもそれが見つからず、理由もつけれず、決断できないでいたんだとわかってしまった。

そうか、そうか、もやもやは迷っているのではなく、もうこころが決まっているのに「断る」ことが怖いのが原因だったのか。

ふぅ。なんてこった。 私の弱いところだ。断ることは強烈なストレスなのだ。でも逃げずに誠心誠意、断ることをしよう。 曖昧な返事や先延ばしは失礼だ。こころは決まっているじゃないか。やるのだ。腹を決めるのだ。われ!

丸一日かけて文を考え、お断りのお返事をした。震えた。胸がぎゅーんとしてしまう。こえぇ。

何のことかと言えばこれ、転職のお話である。フツーの転職話なのである。

一度お話を聞く機会があり、今よりとてもいい条件でお仕事のお話をいただいていたのだ。何度か見学させて頂いたりいろんなお話をさせて頂いた。なぜかとても評価してくれ、ぜひ来て欲しいと熱心にお誘いいただいた。とても嬉しくてありがたかった。でも、やりたいと思えなかった。そこがいいとか悪いとかじゃなくて、ただ、私がやりたいと思えなかっただけである。

冷静に考えれば、ごく普通のことである。このお誘いを断ることもひとつの選択で向こうも承知の上だと思う。断ったからといっても特別なことというわけではない。

なのにめちゃくちゃ怖かった。 これは気づき。うやむやにしなくてよかった。私は大切な人からのお願いを断れない弱さがある。 それは過去の経験や、断ることを悪いことと思ってしまっていることと、恵まれていて出来るのにやらないとは贅沢だ、あとは嫌われたくないという想いなのだと思う。期待を裏切りたくない。いい人でいたい。断る=終わりって思ってて怖かった。

いやいや文字で書くと思い込みがはげしいな。なんてこった断るを決めた時から自分を責めすぎてしまったようだ。断るは答えの中のひとつでしかないのに。

でも今回モヤモヤしすぎて私は私を見て見ぬふりができず、悩んだ末に断る決断をすることとなる。それはちと苦しいがとてもうれしい傾向だと思った。

こわいけど断る。 断るのは、人ときちんとコミュニケーションをとることの1つ。そう言い聞かせて、少し時間がかかったけど、自分に嘘をつかなくて、しっかりと自分に正直になり断れたことにホッとしている。よかった!

先方からのお返事は、これからの活躍も期待しています。また会いましょうね!というようなものだった。

何も問題なく終わった! 何でこれに傷つく必要があろうか。わたしは何を怖がっていたのか。ありがたいお言葉! もっと人を信頼しようよ。わたしのばか!

感謝の気持ちを伝えて今日が終わった。 脱力。

今回の転職騒動をきっかけに、わたしはのらりくらりしていた自分の人生についてよーく考えることができた。今の仕事のことも本当に大好きだと思えたし、 そして、今後新しいことをするのもいいな!と心から思ったりもしている。今回は転職には至らなかったけど、もっと視野を広げてみようと思えたうれしい出会いだった。 私は今、好きな仕事ができていて、うれしい。そして、これからもどんなことができるのか、楽しみだ。

まとめ。

今回できたこと) 自分に嘘をつかないこと。 断ること。

教訓) 断る事は悪い事じゃないよ そして、自分と人をもっと信頼しよう。

そういえば去年一昨年あたりから毎度ぎょぴーーーーーーーーー。となりながら、自分のモヤモヤに従い大なり小なり「断る」を練習している気がする。 そして、ピン!にもぎょぴーーーーーーーーー。となりながら正直になる。それを繰り返している。

目下「断る」の初心者コース特訓中なのだ。 今はそれにとても力がいるけど、これも私。

これからも自分のピンピンアンテナを磨き、いつの日か軽やかに迷わず断ったり受け入れたり突っ走ったりしつつ、いかなる時も正直にいきたいものです。

おわり

と思ったらつづく。。。