わたし、オムライスになるためにうまれてきました

ミーはたまご

遠くから見ると、白くて丸い かたいのかやわらかいのかはわからない

近づいてみると、やっぱり白くてまるっこい でも殻があることがわかる

殻があるから、中がどうなってるかまだわからない ゆで卵のように形があるのかな? 生卵のようにとろとろなのかな?

ふれてみようとして 人によって強過ぎると生たまごみたいにベチャッと割れてしまう。そうなるとその関係はおわり 大切にふれて温めたり優しく殻の中をみると、やっぱりゆで卵のような白くて丸くてつるつるしたミーがいる

そして真ん中 真ん中には黄色いキミがあるね

卵は、何にでもなれる 目玉焼き、オムライス、卵かけご飯、プリン、メインにも、なにかの料理の材料の一つにもなれる。何にでもなれる

なんになっても美味しいのに、みーの心にはコレと決まったものがある 心の奥の奥にもう決まった、なりたい料理がある

でもそれを誰にも言わない これになりたいんだって声に出せば、美味しく料理してくれる人が現れるのに、心に秘めて口に出さない

心に決まったものがあるのに、他にもっといいのがあるかもって思ってる 腹の奥では決まってるのに、それに気づかず自分で認めない。認めないのに手放せない

例えば わたし、おいしいオムライスになるために生まれてきましたー!って言うだけのことなのに、それができないでいる

オムライスになりたいって言うことは、自分や誰かを傷つけたり何かを壊したりすることじゃないのに ミーだけが口に出すのをこわがっている

深夜ファミレスで、親友とお茶。 お互いに話をしていてふいに、友から見えるわたしはどんなかという話になって、返ってきた言葉。 話がわかりやすすぎて、天才か。(ちなみにミーとはわたしのあだな)

その通りすぎて、ひぃっと笑ったし心がキュとなった。どんな感情だ。 絵本を読んでいるように聞こえた。でも絵本じゃなくて自分のこと。

誰かに答えを教えて欲しくて、どこかにそれがあると信じて、必死に探して来た。でももうわかってる。 どこでもない。答えはわたしの中。 そうだ、その通り。でもわかんないんだよ。わかんないんじゃなくて、もうあるんだよ。 うれしいこと、すきなものもいやなこともできないことも。自分から出てくる全部通してそれなんだ。それだけに素直にいなさいよ。

これが絵本の物語ならハッピーエンドのたまごが見たいです。

カラを破って真ん中のきいろをさらけ出し、喜びであふれる美味しいたまごが見たいです☆

命のきいろ。光のきいろ。キミのきいろ。 なんにでもなれる、黄色のキミ。

こんな風にわたしをわたし以上に見てくれる人がいること。大切に中にふれてくれる人がいること。知ってくれる人がいること。とてもうれしい。ありがたい。大切な人の顔が次々浮かぶ。

人にカラをむかせてないで、中のキミ隠してないで、もう自分で割ってキミを見せろよ。キミを出せよ。と思う。

しあわせになりたいって叫んで、素直にしあわせになれよ。抱えこまないで、溢れさせてよ。 世界で一つのわたしであれよ。

おもしろく、わらって、誰でもないわたしの世界をあそぶんだ。 今、すごくしあわせ。だれの評価も入れたくない。