すすき、す‥すき!

すすき

秋の空が高いのはきっとすすきのせい。 毎日せっせと揺れて揺れて、空のそうじをしてるから。

今年、すすきをすきになりました。

夏の終わり まだ青く若くてキュッとしたすすきも、 お月さまがきれいな秋のはじまりにまっすぐ銀色に光るすすきも。 寒くなるにつれ穂がふわりとふくらんで、黄金色に淡く淡くしずかになびく群れも。 緑から一度銀に光り、茅色へ色を変える葉っぱたちも。どれも美しくてみとれてしまう。

とても懐かしくて でも眺めているとどこか遠くの場所にに来たみたいな気もしてふいにさみしく。ふしぎと惹きつけられてしまう。

季節が進むのと一緒にすすきを眺めていたら12月になりました。

夏の終わり、秋から冬 朝日に 青空に 雲間に 夕日に そして暗闇と月明かりに喜んで揺れるすすきは、地味で色がない草だと思っていたら金色を隠したひかりの花みたい。

こんなにいろんな姿を見せるってしらなくてどれも優しくて、やっぱりすきになってしまった。

すすきの下のねこじゃらしの方がすきだった人がすすきの良さを知るなんて、なんだか大人になったみたい。

今日、いよいよ冬の気配

膨らんでたすすきの穂がカサカサと細くなり赤茶がくすみはじめた景色に、すすきも見納めか。と、いつも車から眺めているだけだった近所の河川敷に降りてみました。

近づいて見上げると、坂の下も坂の上も背の高いすすきの群れ。綿毛は飛んで少なくなっていたけれど、青と白の空を背に最後のきらきらとふわふわは行き先を探して揺れていました。

背を高く伸ばしきって風を待ち 枯れていく葉から離れたふわふわは ふわふわ飛んで飛ばされて、どこかの場所でまた芽を出すの

今年も冬がはじまります。さ!じゅんびだよ。

[aside type="boader"]すすき ( ・薄)Silver grass(秋の花)

花言葉

「活力」「生命力」「心が通じる」[/aside]