【歯列矯正記録④ 初めての抜歯 1本目】

わたしのお口事情をお話すると、いわゆる八重歯、乱杭、叢生歯です。

噛み合わせも良くなく、前歯は下の歯と触れ合ったことがありません。(デッパ)

口の開け閉めの際、顎がピキッとなります。

顎の大きさに比べて大きい歯たちがぎゅうぎゅう狭そうに、そして好き勝手にあちこちに自由を求めて(?)育ちまして。そのまますくすく30うん年共に生きてきました。 自己主張の強めな、立派な歯たちです。

歯並びやかみ合わせは治したい。でも、健康な歯を抜くことにすごく悩みました。初めから本当は非抜歯で矯正をしたいと願っていたのです。

でも、カウンセリングをして医師の話を聞き、自分の歯の状態を知りそれがとても難しいことだと分かり、非抜歯矯正にこだわらず良くなることに目を向けていく過程を経て、2018年4月から抜歯矯正に踏み切りました。

ということで、矯正するために上の前歯から数えて4番目のそれぞれの小臼歯からさよならをすることになったので、抜歯の記録シリーズはじまります。

3~4月 歯列矯正準備 検査・結果・青ゴムスタート! 矯正といえばまずこれ。はじめての青ゴム 青ゴムがとれた ↑前の記事はこちら

覚悟を決めて診察室へ

歯医者さんへ到着してすぐ診察室へ通されました。

でもまだはじまりません(笑)まずは抜歯の前に奥歯の固定装置をつくるための準備からでした。

まず青いゴムを外し、留め具のサイズを決める作業です。(実は昨日ラーメンを食べて、メンマをボリボリした時左のゴム取れちゃってます。学習せず。笑)

青ゴムを挟んだだけで少しの隙間が出来たようです。銀の輪っかを奥から2番目の歯にはめていきます。 トントン、と金づちで叩かれているような振動にびっくり。痛みはないけど衝撃が!無駄にドキドキする工程です。何回やるんだというくらい、輪っかと歯の大きさを見ながらサイズを変えて何度もやって、やっとぴったりなものが決まったらしいです。ほ。

それから、上の歯と顎の型を取りました。

あの粘土みたいなやつです。私は上顎の空間が人より広いらしく、粘土みたいなやつの量が人より必要らしいです。たっぷりで、もれなくオェ〜です。 ふぅ。これで上の奥歯を固定する器具を作る下準備は済んだ様子。

今日は盛りだくさんですでにヘトヘト。しかし本番はこれからだ。

いよいよ歯を引っこ抜く

いよいよです。初めての抜歯の時が近づいてきました。こわい、けど、やるんだ!いいのかな、いいのかな、いいんだ!自分を励ましながら、今までこの狭い中でよくがんばってくれたなぁ、すごいなぁと。歯へのありがとうと共に覚悟を決めました。大げさです。が真剣です(笑)

手順としてはまず、抗生剤と痛み止めを2錠ずつ飲みます。そして血圧測定器を右手の指と左の腕につけます。機械から聞こえる自分の心拍音にドキドキしました。なんか本格的。手術っぽいです。

先生は作業中はあんまり説明とかしてくれないので、ドキドキして時を待つしかありません。

それから麻酔をチクリ。しばらくしたらユッサユッサと引っ張られ、あぁはじまったのか、と気づきます。そう、はじまりました!もう、委ねるしかない!

[voice icon="http://pictogram2.com/p/p0895/1.jpg" name="鳩を逃がす人" type="r"]ありがとうよー。よくがんばってくれた。大丈夫だ!君の頑張りは決して無駄にしないよ。さあ飛び立とう[/voice]

得意の頭の中妄想劇場で鳩を手放しながら、すこしでもスムーズに抜歯が進むように体たちに協力を募ります。 私にできることは力をいれないこと、と思ってがんばってリラックスしてみました。(到底むり)

[voice icon="http://pictogram2.com/p/p0696/1.jpg" name="先 生" type="l"]立派な歯ですね~♪ 根も長いね~しっかりしてるいい歯だよ~!![/voice]

ユッサユッサしながら、歯、先生に褒められました。 けっこうな力が加わっています。ぐぅ、がんばれ!気合の割には痛みは何にも感じません。

目を閉じて無を目指していると、 [voice icon="http://pictogram2.com/p/p0696/1.jpg" name="先 生" type="l"]抜いちゃうのもったいないなぁ、いい歯なのにー

あ、もう抜けましたよ[/voice]

え、抜けたの?その上今さらもったないってあんた!と思ったけど、これもきっと褒めてるんだろう♡ドンタコスめこのやろう

ガーゼを噛んで、注意事項を聞いて終わりです。 なんだかぼーっとしてる私に、先生は、痛い?大丈夫?あれ、放心状態?と笑っていました。 はい、放心状態。けっこうユッサユッサされたから。まだ痛くないけど、体に力入っちゃってたみたいです。気合空回り。麻酔ってすごい!

これで終わりかー!

と我に返って、急いで起き上がり 助手の子に、歯はどんなですか?(見たい)と聞いたら、 あ!見たかったですか?ごめんなさい。と言われました。 次は見れるようにしますね、だって。

なるほど、捨てたな!と悟ったのでありました。 もったない立派な歯と言っていたじゃないか先生よ!切り替え早い!笑っ

お目にかかることもなく、右の上4番さんとのお別れはあっけないものとなりました。 ありがとう★さようなら

唇からくわえ煙草のように巻いたガーゼが飛び出してる形で診察室から出され、待合室に。 あ、みんないる。なんか、はずかしい! 慌ててマスクをつけました。マスク持ってきててよかったなぁ。

[aside type="warning"]注意
歯医者に行くときは、ティッシュとマスクは必須です。 [/aside] あっという間に唾液でひたひたになっちゃった。ティッシュをマスクの中につっこみます。 お家まで遠いので、替えのガーゼをもらえるかとお願いしてみたら、少し分けてくれました。

痛み止めと抗生剤2回分 あと、大学病院への親知らずの抜歯の紹介状をもらい、2週間後の予約を取って終わりでした。

母と友だちからラインあり。

うじうじと抜歯を不安がる私を見守ってくれたおかぁちゃんと、抜いちゃえ抜いちゃえー!と背中を押してくれた友だちに、無事終えたことを報告(^-^)ほっとして、ゆっくりと帰宅です。

体の一部がポカンと穴空いちゃって、ちょっぴり痛くてさみしい気持ちと、ドキドキの名残りとでお家に帰ってクタクタになって、横になりました。

疲れたぞ。初めてだから仕方ない。 4回目には、ベテランの風格を出したいものです。がんばれ!わたし! 歯抜け↑