帰り道のひとりあそび
仕事帰り、おばあちゃんの顔を見に行くのが日課。
そこからの帰り道、母とそれぞれの車に乗って家に向かう
✈︎ ✈︎ ✈︎ ✈︎ ✈︎
途中、二車線の道路
後ろから来た母の水色の車
なぜか右車線に来て私を追いこす
むむ、どうした母よ、せめてくるぜ
信号が赤、ついに横並びになる
視線をやると
母は無言で指をさす
(私は直進、おまえは左折、また向こうで落ち合おう、健闘を祈る!達者でな!アディオス)
そう聞こえたので
私はクールに右手を上げて
(おもしろい、名案だ)
と目で言うことになる
風を読み、エンジンをふかす
ゴーグルをつけ直し
信号が青になる
私たちはもう一度視線を合わせ
右手を上げた
(アディオス)
そして私の戦闘機は、カッチンカッチンと音を鳴らして大きく左へ旋回し
雲の中へ
右手前方には、水色の車体が40キロの猛スピードで視界から消えていった
(健闘を祈る)
心でつぶやき、私はハンドルを強く握った
✈︎ ✈︎ ✈︎ ✈︎ ✈︎ ✈︎ ✈︎
笑
ばーかーーー?
みたいな
こんなひとりあそびが突然はじまるのだけど、みんなもそうゆうことあるのかな
(°_°)
ちなみに、母は、決してアディオスとかおまえとか言わないし、戦闘機にも乗っていません。
あたりまえ。
で、ほぼ同時に家に着いて面白かったよ。
おわり。