ばくだん
私の中にばくだんがある
それはあいのばくだん
ふいに爆発して
胸がきゅうっとなって、だいすきでいっぱいになって、あふれてあふれて私の中はだいすきでいっぱいになって
温泉が地球の真ん中から湧いて穴から空高くまでぶしゅーーーーっと上がるそれみたいに、花火に火がついたらひゅーーーーっと上っていってあとはドカンと開くしかないそれみたいに、私の体の中でいっぱいになって、出るところが見つからずとりあえず目から、涙になってあふれてくる
愛であふれて愛に包まれて、苦しいのとしあわせなのとわからなくなるほど、しあわせなのだと思う。とにかく愛でいっぱいで体でおさまらない。涙になって出る。どうしようもない。
おばあちゃんが私に残した
あいのばくだん
おばあちゃんを想うと、ばくはつする
こんなに愛してくれて
こんなにだいすきで
こんなに胸がいっぱいになる
風が吹いてはばくはつし
想えば、ばくはつし
ひとりになればばくはつする
だいすきで、ばくはつしてしまう
胸がいたくなって、あったかくてあったかくて
どうしようもなく。
泣くということの訳は、悲しみだけじゃないことを知る。
愛しているの行きつく先。