読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

手前味噌

手前味噌とは自分の家で作った味噌の味を自慢することで、自分で自分のことを誇ることである。

 
 
 
 
先日、お味噌を仕込みました。
そのことはまた改めて書くとして
 
私は、自分で作ったものを
あまり大切にしない節があります。
 
 
作るのは大好きで、とても心を込めて作るのです。
でも、今、よくよく振り返ると、あまり大切にしないのです。
 
 
お味噌を仕込んでいると、先生が言いました。
 
おんなじ材料を同じ分量で、おんなじように同じ場所で作っても、作る人によって、全部違う味に仕上がるの。
 
まさかまさか〜。
 
と思ってみたけれど、本当みたい。
 
 
あったかくなってきた?
 
イマイチぴんとこない私。
 
美味しくなぁれとひたすら混ぜます。
 
 
順々に先生が見てくれて、そろそろいい感じ〜とか言って回ってきて、私のお味噌に触れた時、ん?って私を見たのです。
そして、そっかぁ、もっとこねよか〜って。
なぜかドキっとする私。
 
 
私のお味噌は、冷たくて、人一倍手が掛かるようでした。
 
他の人のお味噌に触れさせてもらいました。
 
そしたら、温かった。
 
私はとてもショックでした。
私のお味噌はいくらこねても、冷たくて。
その時は、笑って、なんでー!とか言ってたけど、心は泣きそうだった。
 
先生は、いいとか悪いとかないんだよ。かわいいお味噌になるなぁ。
と言いました。
 
そして、お味噌を見ればわかるなぁ。お味噌セラピーできるなぁ。と言いました。
 
私は、一生懸命味噌をこねました。
 
みんなみたいに、うまくできなくて温まるのに時間がかかる。なかなか緩まない、まるで私みたいなお味噌を、一瞬なんで?と問い詰めそうになりながら、いっぱいこねました。
 
隣の人みたいに、ぬくとくはならなかったけど、人一倍時間がかかったけど、これが今の私のお味噌です。
 
冷たかったから、先生にもこねてもらえた。時間がかかったから、隣の人が助けてくれた。
 
これが今の私。
 
私のお味噌。
 
 
今まで、作ったものを大切にできなかったのは、自分が自分を大切にできていなかったから。
 
だから、そんな自分の作ったものは価値がない。と思ってしまっていた。
 
ごめんね。
 
ごめんね。
 
このお味噌は、私です。
 
毎日生きていて、少しずつ育っていきます。
 
ゆっくりと発酵して、美味しくなりますように。
 
 
今日、匂いをかいだらね
とってもいい香りがした。
 
変化してる。生きてる。
 
これは私の手前味噌。